劇場版STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ 下
劇場版シュタゲの下巻
上巻のラストのコインランドリーから岡部が消失したとこからの
始まりからラストまでの収録になる。
ラストは劇場版のとこと同じだが、
そこに至るまでの過程が、
わかりやすく心理描写も丁寧なので
映画より感情移入しやすい。
映画ではなかった鈴羽からの視点
バーベキューで一瞬岡部が消失するのを確認していたり
紅莉栖の住んでるホテルへ忍び込むとこや
岡部の消失を防ぐためにはどうしたらいいのかとか
そういう描かれなかった部分が描写されている。
彼女の視点から見ると映像化された映画版は
SG世界線だと二週目の話になるということ。
一週目は岡部が消失したままの世界。
その世界で紅莉栖がタイムマシンを開発したという話
そして二週目に鈴羽が介入してわずかに過去が改変されるなど
ややこしい世界線の説明が丁寧でわかりやすくなっている。
紅莉栖に関しても、物語として彼女の心情がメインなので
彼女がどう想いどうするべきなのか、
岡部の事をどう想っているのか、
そこが各シーンで丁寧に書かれている。
鈴羽との接触により世界線での話を本当のことだと
核心して岡部の消失を防ぐため行動をしたいが
彼のタイムリープをしてはいけないという
願いを叶えるための苦悩や葛藤。
それによる鈴羽と激突。
最後の中学生岡部にキスするシーンもそこに
至るまでの描写がわかりやすく
劇場だとこれだけで解決?と思ってしまったが
ここに至るまでの過程の描写がしっかりしているので
ノベル板だと納得できる。
最後の岡部が戻ってくるシーンも
これなら ここで終わっても納得できる。
ゲームでのトゥルーでの二人が向かい合うシーンと
同じような感じの演出で、
「かえしてもらおうか。俺のファーストキスを」
「嫌だ」
この最後のたった一言のやり取りが
紅莉栖視点で見てきたノベル板では
彼女の行動が実った瞬間を表していて
劇場版よりすごいしっくりきて
綺麗に終われた感がある。
それとPVやCMで言っていた
全ての想いは世界戦を超える
というのも劇場版だとう~ん?って感じだったが
ノベル板はこの言葉がぴったりである。
劇場版を見てきたなら そのシーンを思い出しながら読んで欲しい。
あのシーンで彼は彼女は何を思っていたのか、
それが一層物語を面白くします
評価 最高☆5つ 合計最高☆15
絵/イラスト ☆☆☆☆☆
シナリオ ☆☆☆☆☆
文章/テキスト ☆☆☆☆☆
合計15/15
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