AIR(Key) 7月29日(土)
7月29日(土)
朝 寝返りを打とうとして目覚める往人、背中にはじくじくとした痛みが残っていた。
観鈴の部屋にいくも、まだ観鈴は寝ていた。
いままで 何気なく流れていた日常、観鈴との登校、
夜の宴会騒ぎなど、すべて、今はなくなっていた・・・。
往人は外に歩きにでて 思いをめぐらす。
診療所の聖(ひじり)に相談することも考えるが、
観鈴の症状は、医者にどうにか
できるものではないことを知っていた。
なんとかできるのも自分だけなのだと・・・。
家に戻り観鈴の部屋に行くと彼女は起きていた。
今日の夢は、大切な人たちと旅をする夢だという。
往人はもうちょっと詳しくわからないかと聞くが、
観鈴にも、鮮明にはわからないらしい。
観鈴は往人に訊ねる。
この夢が自分をこんな風にしていると・・・
往人はごまかすが、
観鈴はすでに、真実を知っている様子。
そして
夢を見るのを止めることはできないから、
私が思い出してあげられなかったら その子が
かわいそうだから・・・と告げる。
往人はなんとか ごまかし強がりながら、
観鈴になにか食べさせるために、観鈴の部屋を出た。
自分の無力を実感する・・・なにか店屋物を頼むため
電話しようとするが、電話した先は観鈴の学校の生徒だった。
向こうも観鈴の事は知っていた。
友達になってくれと頼む往人・・・
向こうも友達になりたいと言ってくれていた・・・しかし・・
観鈴の症状の事を知っていた・・・。
だが会話の途中 観鈴が現れ、その電話を切ってしまう。
彼女はみんないい人だから、迷惑をかけたくないからと・・・。
彼女はいままで 一人で生きてきたのだ。
その姿は 往人が母親から聞かされていた、
空にいる少女のモノだった・・・。
そして今日もまた終わろうとしていた。
部屋が夕暮れに染まっていく。
そして訪れる闇の世界・・・・
突如 花火の音が聞こえ始める。
それは 隣町の花火大会だった。
見に行くかと聞くが、観鈴はここから聞こえる音だけでも
綺麗とわかるからと断る・・・。
そして 花火が終わり 部屋に静寂が戻って来る頃
観鈴の容態が急変する。
発作が始まったのだ。
傍からみてもそれは 普通なら耐えられそうもないものだった
苦しむ、観鈴。無力にさいなまれる往人・・・。
苦しむ観鈴に往人はただ、彼女が落ち着くまで
ただ 抱きしめていてあげることしかできなかった・・・・。
さて 今日の出来事は、ある意味中途半端といえば
そのとおりのとこで終わりますが、
18禁版をやったことある人なら知ってると
思いますが、この観鈴が苦しむとこで、
観鈴とのHシーンが入ります。
しかし、さすがにこのシーンでそれを書くのは無粋なので
全年齢版の方で書きました。